- 注解
- *1工は神事に用いる呪具、それを左手に持つのが左、その工を左右の手で奉じ仕えるのが巫、左右を重ねて神の所在を尋ねるのが尋、呪具の工を以て神の形を隠すのが隱(隠)。
- *2工は工具、その工具を以て加工することが攻、その治めて成るものが功。
- *3工は工形の呪器、これを重ねて呪禁とするのが㠭、それを生者に施すのが𧝑、死者に施すのが展、入り口に施して封じこめるのが塞、祝告の器である
(さい)を加えて禳(はら)うのが襄。
- 備考
- #1工(たくみ)。技巧の習熟した職人。工作者。
- #2巧飾なり、人の規榘(きく)有るに象るなり、巫と同意、凡そ工の屬は皆な工に従ふ。(説文解字)
- #3工具の形。説文に「巫と同意」とあるが、巫のもつところは、神事に用いる呪具。工具の工は、金文に鍛冶の台の形にみえるものがあり、巫祝の用いるものとは異なるもの。ただその形が似ているので、のち通用するに至ったのであろう。虹・空・江の工は中空で彎曲する形のもの。金文の工にも、下の画を彎曲した形に作るものがある。巫祝・工具の工とは、また別系である。(字通)
- #4上下二線の間に|線を描き、上下の面に穴を通すことを示す。また、かぎ型ものさしの象形ともいう。(漢字源)
- #5字通
- #6巫項