中井履軒
江戸中期の儒学者。
名は積徳(せきとく)、字は處叔(しょしゅく)、通称は徳二(とくじ)。
履軒(りけん)は号。
経義に精通した一代の巨匠。
- 生年
1732年
- 没年
1817年
題西村氏永正祐定刀
赤城(せきじょう)萬古(ばんこ)の標(ひょう)、炭漆(たんしつ)論ずるに足らず。匣中(こうちゅう)三尺(さんじゃく)の霜(そう)、長照(ちょうしょう)烈士(れっし)の魂(こん)。
赤穂の城は万古に亘(わた)って義士の鏡となり、豫譲(よじょう)の故事など及ぶべくもない。箱に納めてある澄みきった三尺の日本刀は、いつまでも烈士の志操を照らすのだ。
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