- 注解
- *1系の卜文・金文にみえる字形は呪飾として用いる組紐の形でいわゆる組繋(そけい)、その組繋を神に祝祷する言の両旁に施している形が䜌(らん)。その組繋を珠日の形に加えて拝する形が顯(顕)で、それによって祖霊が顕現することをいう。
- *2神に祝祷する言の両旁に糸飾りを垂れている形が䜌(らん)、巫女の形を加えて孌(れん)神を楽しませる意、下に攴(ぼく)を加えて變(変)神への誓約を破る意
- 備考
- #1亂るるなり、一に曰く、治むるなり、一に曰く、絕えざるなり、言・絲に従ふ。(説文解字)
- #2言の両旁に糸飾りを垂れている形。金文では鑾旂(らんき)を「䜌旂(らんき)」としるし、蠻(蛮)夏を「䜌夏(ばんか)」としるし、二音二義のある字である。䜌を〔説文〕のように亂(乱)と治の両義に訓するのは、亂と声義同じとするものであろう。(字通)
- #3字通